皆さん、「ポスドク」ってご存知ですか?って、知ってる訳ないですよね(笑)。
ポスドクとは、「ポストドクトラルフェロー(post-doctoral fellow)」
の略称のことで、簡単に言うと、大学の学部を卒業した後、大学院(修士課程2年間+博士課程3年間)で研究して博士号を取った人が、定職に就くまでの間、大学等の研究機関でアルバイトをしている人のことです。
ここで、「あれっ?」って思いませんでしたか?博士号を取ったのにアルバイト??
そう、博士号を取って、大学等での研究職(アカデミックポスト)に就きたい人は、「助手」のポストが空くまで、「ポスドク」としてアルバイトするんです。お給料は、お金持ちの研究室に雇ってもらうことができれば、そこから貰えますし、日本学術振興会というところに申請して、当たれば貰うこともできます。ちなみに、日本学術振興会の場合、月額36万円程度です。詳しくはコチラのページを参照してください。
ただし、これは余程いい研究成果を出している人か、出身研究室の教授のパワーが大きいところの人でないと貰うことはできません。しかも、ボーナスは無いし、まともな社会保障を受けることもない場合がほとんど。さらに、ここから所得税も引かれるでしょうから、年収は手取り400万弱というところでしょうか。
たったの400万です。
5年間も大学院に授業料を出して通って、博士号まで取ったのに、30歳近くにもなって、たったの400万です。それに比べて、学部卒で大手企業に就職した人は、東大出身であれば、その倍くらいは貰っているでしょう。民間企業でも、博士出身者は取りたがらないみたいですし(給料が高い割に、使えない人が多いから)。
というわけで、「経済的な面から見て」大学院に行って博士号を取るほど、報われないことはないです。ただし、大学院とポスドクの間を頑張って乗り越えて、運良く大学の「助手」のポストを手に入れることができれば、経済的には一応、安定します。
さらに、助教授→教授と出世することができれば、一生、自分の好きな研究をして生きていくこともできますし、研究費(主に税金)で好きなものを買えます。
その一方、ひどいケースとしては、ずっとポストが見つからず、「万年ポスドク」の人もいるらしいです(恐ろしい…)。
ホント、「3度のメシより研究が好き」みたいな人でないと、アカデミックポストを目指すのは大変ですね。
でも、そんなリスクを冒してまで、やっと手に入れた、アカデミックポストの頂点「大学教授」という職業。その響きから、なんかすごそうですけど、本当にそうなのでしょうか…?